尾瀬山荘のウッドデッキを再建しました!

皆さんこんにちは!

8月最後の週末に、35年前の尾瀬山荘建設当時のメンバーとともに尾瀬山荘のウッドデッキを再建したので、そのご報告です。


尾瀬山荘は、当時志高き若者だった彼らが、素人の力だけで何もない原野を切り開き、電柱の廃材を利用して建てたものです。冬は雪が深く、車も入れない農道を鹿よけのゲートを超えて進んでいくと、林の中から突如、立派な山小屋が現れます。水は水路から引き、トイレもぼっとんの汲み取り式、初めはは電気も発電機を使っていたそうですから、本当に北の国からのような世界です(下は建設当時の写真)。

今は建設当時のメンバーも孫のいる世代になり、尾瀬山荘を使う機会も減りました。


このブログを書いている私は、小さな頃から山荘に行って育ったので、山荘の存在を当たり前と思っていましたが、大人になった今、改めて山荘の魅力に気づき、山荘を若者の力で維持・進化させられないかと思うようになりました。そんな中、尾瀬山荘建設メンバーの中でも、次世代に繋ぐ意味でも大規模整備をしようという機運が高まってきました。


そこで、まずはその第一弾として、尾瀬山荘の一番の魅力と言ってもいいがここ最近老朽化により一部が陥没していたウッドデッキを再建することになりました。

—目標は、30年はもつウッドデッキを作ること。


事前に下見に行き、古いウッドデッキの解体と設計図のための測量を行いました。

木材は、近所のプロ御用達ホームセンター ロイヤル金物で買って取り置きし、ハイエースとノア2台に分けて積むことにしました。


そして整備当日1日目、早朝に木材を積み込みます。

90mm角材の4mのものがフロントガラスギリギリになりかなり場所をとり、結局一部3mに変更するなどして何とか積み込みました。お店の人は、「積みすぎた木材が衝撃でフロントガラスを突き破った事例をいくつも知ってる。どこまで行くんだ?尾瀬!え、高速?」とかなり心配していました。

そのときの車内はこんな感じで、全くどこに誰が乗っているんだか分かりませんでした(笑)

途中停まって木材を固定し直したりして慎重に運転し、やっと尾瀬山荘に着いたときは、すでに何か大仕事を1つ成し遂げた気分でした(まだ何もやってない)。そして、1日目午後からいよいよ作業開始です!

これは古いウッドデッキの基礎、下は新しいウッドデッキの簡単な設計図です(ほぼ同じ形のものを作ります)。デッキは向かって左側が張り出したような形に作ります。

まず、古いウッドデッキを解体し、廃棄するもの(燃やすもの)と新しいデッキに再利用できるものとに分けます。電柱の廃材は太いのでかなりの重さで、3人がかりで運びます。


解体を終え何もない地面が現れました。

古い鉄筋を切ったり切り株を引っこ抜いたりしています。

ここから、ガラスドアの下ギリギリにデッキが来るよう、木材を組み上げていきます。

この間は作業に夢中すぎて全く写真を撮っていませんでした。

なぜなら、基礎がしっかりできればあとは上に順々に組んでいくだけなので、この日どこまでできるかが勝負だったからです。目標はもちろん、ツカ(支えの木)と大引き(横に渡す木)を組み、枠組みを作り終えること。


まずはログハウス側に1本ツバイフォー木材を打ち付け、それとツカで大引きを支え外枠を組むのですが、このとき木材を直角に・水平に組んでいく必要があります。特に水平は重要です。本物の大工さんがどうするのかは分かりませんが、私たちは素人なのでコンクリ板の下の土を盛ったり掘ったりするかなり原始的な方法で、ひたすら水平を調節し、大引きを渡し、五寸釘で固定する作業を繰り返しました。4m以上の角材はホームセンターでは買えない(し車にも入らない)ので、時にはツカのところで大引きを継ぎ足します。

トラブルがつきものの山荘整備では、「基本的に計画通りにいかない」と覚悟する習慣がつきましたが、今回は珍しく順調にいきました。最初のベランダを作った当時のメンバーがいたからでしょう!


1日目18時ごろ、だいたい枠組みができました。みんな疲れてお腹もすいてきましたが、今日心置きなく宴会ができるように、あともうひと踏んばりで強度をだすため要所要所にツカを足しました。これで明日からほぼ、上に組んでいくだけです。



2日目

朝、ログハウス側のツカ足しを終えたら、ペンキを塗るチームとカットした根太(45×60mm)を大引きに垂直に等間隔にはっていくチームに分かれて作業します。

素人設計・素人工事なのでちょこちょこ計算間違いや「ここがこうなるとは思わなかった!どうしよう?」なんてことも起きますが、そこはその都度考えて臨機応変に対応していきます。根太をはり終えたら続いて天板(105×27mm)をはります。


そしてお昼には、天板の1/5くらいをはり終えました。未完成の天板の上でみんなでお弁当を食べます。

その後も黙々と作業します。

背景の山々がきれいです。

このウッドデッキ、もしも長方形だったら話は簡単なのですが、台形の設計なので、おしゃれなのですが計算が大変です・・・。天板を長めにはったら、斜めに糸を張り、それに合わせて墨入れ、電ノコで斜めにカットという作業を繰り返します。強度を考え、10枚毎に継ぎ目を変えてはりました。


2日目夕方、ほぼ完成が見えてきました。

最後は、中の片づけや外の廃材燃やしをやってくれていたメンバーも合流し、天板を各根太に固定するようひたすらネジを打ち込んでいきます。インパクトドライバー初体験のお母さんズ苦戦中。

そして、やっとウッドデッキが完成しました!ペイントの残りと階段付け、廃材燃やしは明日の作業になります。とりあえずの完成に達成感でいっぱいです!


今日はこのデッキの上で、星空を眺めながらの宴会だ!!



3日目

階段は古いウッドデッキの大引きに使っていた太い丸太を支えに、横木は再利用して作ります。

ずいぶん強そうな階段ができました。角度もよりなだらかに、みんなに優しい階段にしました。デッキ部分にかかる部分の天板はカットして再度打ち付けるなど、きれいにみせるために細かい造作もしました。時間に多少余裕があったので、最後がやっつけ作業にならなくてよかった!


そしてそして、ついにウッドデッキの完成です!!ジャーン!

このデッキがあることで、尾瀬山荘の価値が何十倍にも上がったように思います。

どうか冬の豪雪に耐えてくれ、30年はもってくれ。

ここでBBQも良し、お昼寝も良し、星空を眺めながら寝るも良し。なんだか超プレミアムな空間に思えてきました。

そして、自分が整備に加わったことで山荘への愛着も、これからさらに整備を進めていく意欲もわきました。

今後は何を作ろう?北の国からの世界を体験したい人は、ぜひ尾瀬山荘に遊びに来てくださいね。

love♡loghouses 山荘に泊まろう

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